石野 理央 1987/5/26生まれ
5歳の時から、撮影所に入っていたから、他にも職業は沢山あるんでしょうけど、
俳優というものがどういうものかを一番最初に肌で体験してしまったのが大きかったと思います。
撮影所で会う大人達が俳優もスタッフもみんな本当に頑張っていた。
これが一番僕の心に焼き付いているんですね。
松方弘樹さんなんて、スーパーマンでしたね。その日は1日中殺陣のシーンだけの撮影だったんですけど
まず殺陣の先生が軽くやって見せる。すると次はすぐ本番で、松方さんの動きが目にも止まらないの。
一回お手本を見ただけで全部覚えてしまうんですね。まるで魔法でしたね。それを次から次へとやり続けられる。
憧れましたね。
大人がみんなこんなに頑張ってるんだから、子供の僕はもっと頑張らなくちゃいけないんだというプレッシャーが凄かった。
現場では何を要求されているのか分からないまま撮影に臨まなければならなかったり、理不尽なことも起きる。本番中にとんでもないアクシデントに遭遇したりするんですが、自分なりに精一杯闘って、何が何でも
カットの声が掛かるまでは演技し続けるんだというプライドを身に着けましたね。
そして、スーパーマン達の中で自分も一人の役者として認められたと実感した時の喜び、これは何とも換え難い。
だから役者をやっているんです。
(インタビューより抜粋)
☆代表作
[映画] 「パッチギ」 井筒和幸監督(2004)
[TV] 「暴れん坊将軍5」 31、39、44話 EX(1993)
「影武者徳川家康」 1、2話 EX(1998)
「水戸黄門33部」 12話 TBS(2004)
「吉原裏同心」 レギュラー NHK(2014)
[DVD映画]「美容室へイクッ!」 (2013)
「リベンジポルノ LOVE is DEAD」 (2014)
[舞台] 「ばばあめし」 作演出:鈴木穣(2012)
「モノクローム」 作:平野建 演出:中野智行(2016)